お隣さんは意地悪センセイ!
忙しいから、また今度ね
なんて、作り笑顔で言うとまた叫び出す女子生徒たち。
バーカ、騙されてんだよ。
さっさと道を開けて欲しくて突き進んでいると目の前に大きく両手を広げた一人の女子生徒が俺の前に立った。
何だよ、コイツ…と思った。
何やらもじもじ小さな声で喋っている様子だったが正直面倒で…
思い切り冷めた目をすると
その子は一瞬目を見開かせた。
2年3組の教室へ入っても女子生徒たちからのキャーキャーと騒ぐ声は止むことはない。
本当、バカじゃねぇの?
ほら、見てみろよ。
男子引いてんのわかんない?
生徒たちに全員を見渡していると
さっき職員室の前で俺をとうせんぼするようにして前に立った女子生徒が目に付いた。
2年3組だったんだ…
へぇ、超面倒だなこれ。
さっきのことを思い出してそう思わずにはいられなかった。