お隣さんは意地悪センセイ!




一応、化学教師ということで化学準備室は好きに使っていいと言われ

HRが終わってから荷物などを運び片付けることにした。


絶対この場所には生徒を近づかせたくないな…なんて思ったときだった。



「おのれ〜クソ長瀬ぇ!!」




そんな声が聞こえ準備室のドアを開けると目の前に先ほどの"とうせんぼ女"がドアの前にいた。



またコイツかよ…


そう思っていると、その女子生徒はいきなり自己紹介を始める。



キミの自己紹介なんてどうでもいいし。

つーか、何か焦ってんの?言葉カミカミだし
何がしたいのかさっぱりわからない。



ジーっと見つめていることに気づいたその子は顔を真っ赤にさせて近づいてきた。



何をするのか…と思った瞬間
俺の両肩に手を置き、つま先立ちで背伸びをし顔を寄せてきた。



「………何やってんの」



気づけば、自分でも呆れた低い声を出していた。



俺のその声に猛烈に慌て出す"とうせんぼ女"



本当、何考えてそんな行動を取るわけ。



もしかして、何か期待してんの?


はっ、バカじゃねぇの?




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