Missing Piece
会計を済ませ、電車に乗る。
電車に乗ってる間は、会話が無かった。
約15分、私の家の最寄りの駅に到着。
ドキドキが次第に高まっていく。
「ん、座ってそこ。」
公園に着き、いつも話をする時に座っているベンチに座る。
「・・・あの、さ美虹。」
「ん?」
うわー、何なに??この空気。
凄く息苦しいんだけど!!
「俺、美虹のこと、好きだよ。」
え?
「お前が、俺の事昔から好きなことも気付いてた。」
「うっそ!?」
超絶に恥ずかしいんですけど!?
ずっと知られてたってことよね?
何なに??もうめちゃくちゃ恥ずかしい!
「悠馬たちのさりげないお前に対しての協力してる感じ?
何なんだろ、あれにその内なんつーか違和感感じてたんだよね。
で、よくよく考えてみたら、あれ?って。」
珍しく顔を真っ赤にして笑ってる爽太。
てか、え?
本当に??
両想いってこと??
「お前は、色々俺に対して思う事ってあると思うんだよね。
でも、うん、お前の心配してるより俺はなんも考えてねぇから!
・・・まぁ、もう女遊びもやめたっつーか、
友達はいるけど、もうお前とずっと一緒にいてぇし。」
嬉しくて、どんどん涙が溢れ出てくる。
「・・・付き合お、俺ら。
まだ美虹が俺のこと好きならの話だけどな。」
爽太もなんだか若干涙目で。
ても凄く安心の気持ちでいっぱい。
「ずっとずっと大好きよ。
よろしくお願いしますっ!!」
ずっとずっとこの幸せが続きますように。
ただただ、そんな願いより他は思い付かなかった。
ギュッと抱きしめてくれた爽太の温もりは、
いつまでも忘れない。
Ⅰ end