Missing Piece




「おはよう、美虹。」


「あ、おはよう、舞美。」






私の名前は、羽瀬川美虹(ハゼカワ ミニ)。
雪華高校に通う、高校2年生。


そして、挨拶を交わしたのは、
同じクラスで、
私の親友である数原舞美(カズハラ マイミ)。





二人で、朝の憂鬱な重い足を運びながら、
少しの距離を他愛もない話をしながら学校へ向かう。



これも、いつもの日課だ。


ちなみに、舞美は駅から家が近いから、
いつも私の電車の時間に合わせて、
自転車で駅まで来てくれているのだ。






「そういや、今日は悠馬くんとは一緒に登校してきてないんだ?」


「あぁ、あいつね、普通に夜遅くまで遊んで、普通に寝坊してたから放置してきた。」


「相変わらず、兄ちゃんに冷たいねぇ、美虹ちゃんは。」


「舞美だって、兄ちゃんいたらそうなるよ!」






そうかなーだなんて、二人で笑い合う。

羽瀬川悠馬(ハゼカワ ハルマ)は、私の1つ学年が上の兄。同じく雪華高校に通う。

いつもは、悠馬も一緒に登校するのだけど、
今日は寝坊してたから置いてきちゃった。




「てか、悠馬くん受験生じゃん?
そんな夜遅くまで遊んでたの?
もうこの時期、3年みんな、ピリピリしてない?」


「舞美、悠馬だよ?馬鹿なんだよ?
そんな危機感全くないから。」



「笑った!
ほんとに美虹と悠馬くんの本当は仲いい感じ、好きだわー。」





そんな話をしていると学校はすぐ目の前。
校門にはいつものメンバーが集まっていた。











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