Missing Piece




昼食も終え、
ぼーっと過ごしているともう放課後。


なんか今日は、いつもより時間が経つのが早かったなぁ。


あー、そういえば明日、古典のミニテストだっけ。
帰ってテスト勉強かぁ・・・







「あれ、将。もう迎えに来たの、早いね。」


「・・・ぶっ!!!!!」


「は!?なんでいきなり吹き出すのよ!
しかも人の顔見てとか失礼過ぎでしょ・・・。」


「違ぇんだよ!!
おまっ、今日、悠馬っ、ぶっ!!!
超、怒られてたじゃんっ!!!」


「そんなに笑わなくても。
あれはただの馬鹿でしょ。」


「いやー、その馬鹿ヅラお前の顔見たら思い出したわ。はぁ、まじおもろい。」






へーんなの、将。
まぁ、悠馬ってそういう扱い受けるキャラよね。



「あー・・・私らのクラス、明日古典のミニテストなんだけど。
もう今日は家帰ってテスト勉強しようかなぁ。
そろそろ私もやんなきゃ、悠馬みたいに担任にゴスゴスに言われるのが目に見えてる。」


「マジで!?
俺らのところ、そんなテストねぇわ。
まぁ頑張るんだなー、来年お馬鹿クラスに入れられないようにな。」





そうやって得意気に笑うのがかなりムカつく。
まぁ仕方が無い、将は学年トップスリーには入るからね・・・
そんなんなら教えてあげるよの一言くらい言えっつーの!





「でも美虹、なんか爽太が話あるって。
とりあえずいつものファミレス集合だけはするだろ??」


「あぁ、う、うん。
待って、舞美に挨拶しなきゃ。」





他のクラスメイトと話していた舞美に挨拶をして、
私と将は急ぎ足で学校を出たのだった。











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