Missing Piece
駅前にあるファミレスまで将と二人で向かう。
これも高校入学してからのいつもしていること。
ファミレスで使ったお金の金額は、いくらなことやら・・・。
「ねぇ、将ー。
なんか爽太に会うの気まずいんだけど。
話あるって何のことか知ってるの?」
ファミレスに入る前に、
いきなりドキドキし出した私。
朝の申し訳なさが、
ずっと1日中残ってて・・・
なんだか気まずい。
「だぁーーーーー!!!!
お前なぁ、もういい加減そのネガティブな考えやめろ!
マジで気にしすぎ。爽太がそんなこと気にするワケねぇから。」
ペチっと頭を小突かれてしまった。
何なのよ、ほんとに。
「楽しみにしてていい話だと、
俺は凄く凄く思うよ。」
そう言って私の手を引っ張り、
ファミレスの中に半ば強引に連れ込まれた。
「将ー!美虹ー!ここっ!!」
私の想像とは裏腹に、
とてもニコニコだった爽太。
いつも以上にテンション高そうだし、
声うるさいし。
でもなんか、安心!
「はい、ここ座ってー。」
珍しく爽太が隣に座るよう言ってきた。
「今日はね、俺が何でも奢ってやる。
何がいい??」
「え!?ほんと!?」
「うわ、美虹、目輝かせすぎだから!」
「うるさいな、寝坊したやつが。」
「うるせー。」
相変わらず、悠馬も能天気にファミレス集合してます。
「んーっとねぇ、じゃあ、
やっぱりいつものフルーツパフェかなぁ。」
「よしっ、じゃあこれな。」
鼻歌なんか歌いながら、
店員さんを呼び、フルーツパフェを頼んでくれた爽太。
私の1日中の心配なんて何処に行ったのやら。
でもその時は、そんな心配も忘れてた。