今しかない、この瞬間を
すぐそばで彼に顔を覗き込まれているドキドキ感と、どこまで答えていいのか葛藤する心。
一度にこの両方と戦えるほど、私は器用じゃない。
できれば、早くこの質問から逃れたい。
このままでいたら、緊張し過ぎて具合が悪くなりそうだ。
もういい。言っちゃおう!!
彼なら、きっとわかってくれるよね.......?
「私ね、『恋人』って、ピンチの時には助けてくれたり、全力で守ってくれたりするものだと思ってたの。なのに、彼は嫉妬に狂ったお局に私が集中攻撃受けてるの知ってて、ずっと放置だったし、挙句の果てに、知らん顔してその天敵とデキちゃってた。守ってくれるって信じてた人に裏切られたショックって、想像以上に大きくて.......。」
「なるほど。」
「でも、もういいの。とっくに終わったことだし、忘れちゃえば済むことだもん。それよりも、気持ちを切り替えて、スッキリして、新しい恋を見つけて、幸せになった方がいい。」
「.......。」
「だから、もう思い出したくない。」
「.......そうだな。」
話したのは、全部本当のこと。
ここ何か月、そう思って前向きに生きて来た。
そして、今の職場と巡り会い、新しい恋を見つけた。
叶わなくてもいいって思えるほど、大好きな人に出会えた。
だから、このささやかな幸せの邪魔をされたくない。
あの忌まわしい過去とはもう関わりたくない。
しばらく心の中に封印していたことだし、この話をしていると、どうしても感情が高ぶる。
当時への複雑な思いと、今の抱えきれないいろんなドキドキが混ざり合って、もう訳がわからなくなる。
そこへ酔いも手伝うから、結局、またウルウルして来てしまう。
今日の私って、面倒くさい女。
せっかくのチャンスなのに、これじゃ、嫌われちゃうかな。
一度にこの両方と戦えるほど、私は器用じゃない。
できれば、早くこの質問から逃れたい。
このままでいたら、緊張し過ぎて具合が悪くなりそうだ。
もういい。言っちゃおう!!
彼なら、きっとわかってくれるよね.......?
「私ね、『恋人』って、ピンチの時には助けてくれたり、全力で守ってくれたりするものだと思ってたの。なのに、彼は嫉妬に狂ったお局に私が集中攻撃受けてるの知ってて、ずっと放置だったし、挙句の果てに、知らん顔してその天敵とデキちゃってた。守ってくれるって信じてた人に裏切られたショックって、想像以上に大きくて.......。」
「なるほど。」
「でも、もういいの。とっくに終わったことだし、忘れちゃえば済むことだもん。それよりも、気持ちを切り替えて、スッキリして、新しい恋を見つけて、幸せになった方がいい。」
「.......。」
「だから、もう思い出したくない。」
「.......そうだな。」
話したのは、全部本当のこと。
ここ何か月、そう思って前向きに生きて来た。
そして、今の職場と巡り会い、新しい恋を見つけた。
叶わなくてもいいって思えるほど、大好きな人に出会えた。
だから、このささやかな幸せの邪魔をされたくない。
あの忌まわしい過去とはもう関わりたくない。
しばらく心の中に封印していたことだし、この話をしていると、どうしても感情が高ぶる。
当時への複雑な思いと、今の抱えきれないいろんなドキドキが混ざり合って、もう訳がわからなくなる。
そこへ酔いも手伝うから、結局、またウルウルして来てしまう。
今日の私って、面倒くさい女。
せっかくのチャンスなのに、これじゃ、嫌われちゃうかな。