今しかない、この瞬間を
だけど、多分、誰のせいでもない。
朱美さんを動揺させるようなことを言っちゃったのは私だけど、要はそれぞれの抱えているもの、それぞれの思いが、たまたま複雑に絡み合っちゃった結果なんだと思う。
その中で、今日、唯一、ちょっぴり嬉しい気持ちを味わえたのは私。
罪滅ぼしじゃないけど、次のお迎えの時、何か明るい話題を持ちかけてみようかな.......
一時間後、お迎えの母親たちが階段を下りて行った後、何となくソワソワしている彼に話しかけてみる。
今日、ちょうど、お昼を食べながら、里菜ちゃんと計画していたことだ。
「ねぇ、来週の休み、空いてる?」
「え? あぁ、うん。」
「じゃあ、里菜ちゃんがうちでタコパやりたいって言ってるから、毅くんも誘ってやろうよ。」
「おっ、いいね。」
「じゃあ、決まりね。」
「うん、わかった。」
これでいいよね。
彼も嬉しそうにしてたし、私もすごく楽しみだ。
彼に特におかしな様子はなかったから、私の悪事については、まだ朱美さんから何も聞いてないのかな。
まぁ、何か言われたところで、私は二人の関係に気付いているってハッキリと告げた訳じゃないし、別に困ることはない。
ついでに言うなら、正直、詳しく聞くのは怖いし、深く掘り下げて追及するつもりもない。
もちろん、私だけを見てほしいとは思うけど、究極を言えば、彼が本当の意味で「幸せ」ならば、それでいい。
だけど、今の朱美さんと彼の関係では、絶対にそれを望めない。
だから、まだ諦めたくない。
彼の心を手に入れたい。
私が他の男の子といて、少しは嫉妬してくれるんなら、何とか振り向かせたい。
朱美さんとの中途半端な関係なんかに、満足しないでほしい.......
朱美さんを動揺させるようなことを言っちゃったのは私だけど、要はそれぞれの抱えているもの、それぞれの思いが、たまたま複雑に絡み合っちゃった結果なんだと思う。
その中で、今日、唯一、ちょっぴり嬉しい気持ちを味わえたのは私。
罪滅ぼしじゃないけど、次のお迎えの時、何か明るい話題を持ちかけてみようかな.......
一時間後、お迎えの母親たちが階段を下りて行った後、何となくソワソワしている彼に話しかけてみる。
今日、ちょうど、お昼を食べながら、里菜ちゃんと計画していたことだ。
「ねぇ、来週の休み、空いてる?」
「え? あぁ、うん。」
「じゃあ、里菜ちゃんがうちでタコパやりたいって言ってるから、毅くんも誘ってやろうよ。」
「おっ、いいね。」
「じゃあ、決まりね。」
「うん、わかった。」
これでいいよね。
彼も嬉しそうにしてたし、私もすごく楽しみだ。
彼に特におかしな様子はなかったから、私の悪事については、まだ朱美さんから何も聞いてないのかな。
まぁ、何か言われたところで、私は二人の関係に気付いているってハッキリと告げた訳じゃないし、別に困ることはない。
ついでに言うなら、正直、詳しく聞くのは怖いし、深く掘り下げて追及するつもりもない。
もちろん、私だけを見てほしいとは思うけど、究極を言えば、彼が本当の意味で「幸せ」ならば、それでいい。
だけど、今の朱美さんと彼の関係では、絶対にそれを望めない。
だから、まだ諦めたくない。
彼の心を手に入れたい。
私が他の男の子といて、少しは嫉妬してくれるんなら、何とか振り向かせたい。
朱美さんとの中途半端な関係なんかに、満足しないでほしい.......