枯れかけの花を救うのは
枯れかけの花
"枯れかけの花"この言葉を聞いて人々は何を思うと思う?
また、くだらない質問をリリアスにしてしまった。
彼は、お、...私の専属執事。
幼い頃の私は、毎日の様に彼と言い合った覚えがある。
いや、それしかないな。
彼は、今だ20歳にして、私の執事をしているんだ。ありえない。
「"枯れかけの花"ですか....レオ様ですね。」
失礼なっ!「殺されたいの?リリアス」
「貴女に殺されてしまうほどやわではありません。だいたい自分が警護する人が自分よりも強くてどうするんですか。」
確かに.......そうだ。
いや!やっぱりリリアスよりは、強くなりたい。
「それより、なぜ急にそんな質問を?」
「ん?あぁ。書物に書いてあったんだよ。
いずれ枯れかけの花になりそして、散りゆくだろうって」
「...............。」
ん?リリアスは急に黙った。
「そうですね、枯れかけの花...この国かもしれませんね。」
リリアスがつぶやいた言葉は私には聞こえなかった。