Different Real
サラサラストレートのお2人にはくるくるくせ毛の気持ちなんて分からないんです!!
「くせ毛気にしてるみたいだけど、綺麗なくせ毛だと思うけどな」
顔を上げて神尾くんの方を向く。
「......あ、あんまり嬉しくないよ...」
そうは言ったけど、やっぱり少し嬉しい。
神尾くんに褒められたら、嬉しい。
「私だって紗恵の髪綺麗で大好きだよ!?神尾なんかよりずっと!!」
「へへ、ありがとうみゆき」
梅雨の季節は憂鬱。
だけど、今日はちょっとだけ嬉しい。
「そうだ。榎本、今日空いてる?」
「え?うん、大丈夫だよ」
そう言うと神尾くんはふわっと笑った。
その笑顔にドキッとしながらもワケが分からず首を傾げる。
「今日、家来て」