Different Real


絶望を感じながらもタクシーでも拾おうかと考えていると、

「紗恵ちゃん、私の家泊まったら?」

「え?」

にこっと笑ったのは杏璃ちゃん。

「で、でも…」

「タクシーなんてきっと捕まらないよ?恭平の隣だし、ね?それとも、恭平のおうちでお泊まりがいい?」

杏璃ちゃんはそう言ってニヤニヤと意地悪く笑う。

か、かかかか神尾くんのおうちにお泊まり!?

無理!!!!!!!

「お邪魔、します…」

ぺこりと頭を下げると杏璃ちゃんは満足そうにはにかんだ。





< 36 / 40 >

この作品をシェア

pagetop