彼の優しさ

ー3月31日ー

明日は西原先生から言われた『人生を左右する様な重要な話し』をする日。…だから丸一日バイトは入れてない。

先生の事は好きだけど、卒業式の日は素っ気なくしてしまって、先生はわたしの事、キライになっちゃったんだろ?

そういう事が頭の中をぐるぐると考えちゃって怖い。

お風呂に入りながらぶくぶくっと沈んだ。



お風呂から上がって化粧品やドライヤー、洗い流さないヘアトリートメント等を置いてある一角にタオルドライをしながら座ると櫛で髪をとかしてヘアケアをしながらドライヤーで髪を乾かしているとスマホが鳴った。

「西原先生だっ」手に持っていたドライヤーを止めてスマホの画面を応答の部分をタップする

「もしもし、こんばんは」

『こんばんは、結城、今大丈夫か?』

「大丈夫です!」乾かし中だけどそんなの後でも出来るし。先生と電話できる方がもっとわたしの中で重要度が高い。

『ありがとう。実は明日の予定なんだけど、ゆっくり話を出来る場所でしたいと俺は考えているんだ。』
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