彼の優しさ

猫じゃらしで遊んでるとアズサがジャンプの着地に失敗してつるん、とコケた。

「大丈夫?アズサ。痛くない?」とアズサの背中を撫で撫で。

アズサがコローンと横腹を見せて《ここ撫でて♪》 と目と体で訴えてきたから横腹を撫でた

「……ん?あ!肉球の間の毛長くなってる。…切らなきゃ」と先端が丸くなってるハサミを使ってパパッと毛を切った。

「肉球触ってもアズサ、嫌がらないのね。ルチルは今でも爪切りとかスゴく嫌がるのに」とルチルを見てる。

ルチルは新聞読んでるお父さんのお邪魔虫になってるけど。

「お父さん、ルチルが『お父さんに構って欲しい』って言ってるよ?…猫のその行動、飼い主の気を引こうとする時にやるから。」再びアズサに猫じゃらしを使って遊びながらお父さんに言うと

お父さんは仕方無しにルチルの首を掻いてる。

ルチルは『あ~そこ気持ち良い』と言う感じでお父さんの手の方に首を寄せてる。…首輪が邪魔して上手く掻けないもんね、そこ。

今日は普段出来ないから沢山ルチルたちを遊んであげて(ルチルはボールやネズミとかのおもちゃが好きみたいでアズサは猫じゃらし、とか好みが分かれてる。)ルチルたちも沢山遊べて満足みたい。



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