彼の優しさ

「ルチル、アズサ止めなさい」と結城が一言言うだけで足元をうろちょろしていた二匹はアメリカンショートヘアーはキャットタワーの頂上、アズサはラグマットの丁度日が入る場所に前足を内側にして落ち着いた。

「すみません、二匹が~」と結城のお父さんが言うけど

「あ、いえ、気になさらないで下さい。」と俺が言うと

「早速ですが、」と坂井先生が言った。

ソファーに座ると結城のお母さんがコーヒーが出して下さった。

それから昨日言えなかった事とか話し初めるとやっぱり気にかかる事が自分の中で大きくなってる。……何故、結城は第三者目線なんだ?
結城は自分の話なのに居たく無いのか居心地が悪そうだ。……学校で聞いてみるか?今聞ける内容ではないし。

「では、私達はこれで、」坂井先生がせきを立とうとして俺もそれに続いた。

「じゃあ、結城。学校で待ってるからな」と声をかけて、坂井先生と二人は結城の家を出た。

< 27 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop