彼の優しさ

「~~~~~!!」…何か聞こえる。

「~~~~。」別の人の声。

「~~~。」…雪奏姉さん?

「…良いよね?お母さん。」どうするつもりなの?

「えぇ。…姉妹と言えども許される事じゃないわ。」鈴美伯母さん?

「今後一切私たちに関わらないで下さい。それは最低でも私、颯斗、雪斗、冬華、海雪、場合によっては藍ちゃんも。…おばあちゃんたち世代及び、お母さんたちの世代では私が関与致しません。…あぁ、それと鈴音ちゃんは今日勉強は一切してません。…ゲーセンで遊んで居たみたいです。颯斗が時期に連れてきます。」

「……そんな」鈴花伯母さんの悲痛な声。

ドアが開く音がしてから

「もう大丈夫よ。藍ちゃん。」そんな声に押されてわたしは目を開けて雪奏姉さんの方を向いた。

「ごめんね。藍ちゃん。こんな事しか出来なくて。」辛そうな顔をしている雪奏姉さんの顔を見てわたしは

「ハッキリ断れなかったからこうなったんだよ。雪奏姉さんは悪くないよ」そう言ってから回りを見回して個々が病院の個室だと言うことが分かった。

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