彼の優しさ

side 西原 祐


寮に用が有って廊下をあるいていると結城の話し声か。…場所は休憩室か。

休憩室のドアが少し開いていた。…話し声は

「お見合い話し」や結城の今まで何が彼女を苦しめていたかを言っていることだった。

…俺の頭の中は見合い話しの言葉しか記憶に残らなかった。

結城が他の男に……


そんなんなら…

そんな事を考えていると結城の電話が終わったらしい。

結城は俺に背中を向けていたから

「結城、喉渇いたのか?…疲れている顔だぞ?何かあったか?…皆には秘密で缶ジュース位なら買ってやるぞ」と相談に乗るぞ?的な感じで聞いてみた。

「渇きました。…じゃあココアお願いします。」と言われて硬貨を入れるとココアの缶を選んだ。…俺はほうじ茶にした。

近くにあった椅子に座ると結城が「ココア、頂きます。」と俺に言ってからポツポツと話始めた。

……そう言う事か。
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