彼の優しさ
土曜日…あんなに大きいお屋敷に行くことになったんだ…
いくら従姉の家でもかなりの緊張感で胃がキリキリと痛む。
ふらふらと自分のベッドに寝転がるとゆっくりと深呼吸をした。
土曜日…明後日か。ともかく、明日に履歴書を買って(外出時間を過ぎてもう出れないから。)履歴書を書かなきゃ。
ー土曜日。時宮邸ー
わたしは雪奏姉さんの家の応接室に居た。
(確か、お客さん用の部屋がある場所、リビングやキッチンとかのある場所、雪奏姉さんたちの普段寝起きする場所、弓道場とかがある場所と分けられてかなり長い廊下で繋がれているんだよね。…雪奏姉さんの家は何回か来ても迷う事が多い。)
雪奏姉さんに履歴書を渡して仕事の詳しい事を聞いてみた。
「大体は電話でも話したけど会社の備品の発注…とは言ってもわたしが常駐している時宮の本社内でだけど曜日で管理して一気に発注をしているの。…そうすると少しは経費の削減になるからね。後、データ管理だけどこれは一応バイト、と言う事で藍ちゃんを雇うから既にある製品の業者の方がどのくらい所有しているかとかのデータを管理が主だね。」