彼の優しさ
「さて、ここまでで何か質問ある?」…質問。
「たとえば製品が少なくなれば誰に報告すれば…」と言うと
───藍ちゃ~~ん
と子どもたちの声が聞こえた。
バン!!と扉が大きな音を立てて開くと女の子と男の子が一人ずつ…あれ?
「こんにちは。海雪ちゃん、雪斗君。…冬華ちゃんは?」
「「すぐ来るよ!」」見事なハモり具合。
───藍ちゃ~~~ん
「「ね!」」
ぱたぱたともう一人応接室に入ってきた。
「こんにちは。藍ちゃん!……今日は猫ちゃん連れてきてないの?」と冬華ちゃん。
「こんにちは。冬華ちゃん。ごめんね。今日は連れてきてないんだ。」
「そっかぁ…猫ちゃんと遊びたかった。」と海雪ちゃん
「また、今度ね。」と言うと
「絶対だよ!約束!」と雪斗君。
「そー言えば藍ちゃんってなんで海か華か分かるの?神谷先生分からないって言ってたのに。」神谷先生?