彼の優しさ

「幼稚園の先生よ。」と雪奏姉さんの補足が入った。

「うーん…説明が難しいな…」子どもにシックスセンスとか分からないしな…。

「わたしも不思議だけど、海雪ちゃんと冬華ちゃんの違いが分かるの」とだけ言っておく。

「不思議だけど分かるんだ~~不思議~」なんて雪斗くん

「さ、お母さん、もうちょっと藍ちゃんとお話しがあるからリビングに行きなさい。お話しが終わったらお昼にするから。」と言われて時計を見ると午前11時を少し過ぎた所。

子どもたちが出ていくと

「ごめんね…うるさくて。」と雪奏姉さんが言うけど

「気にしないで。わたしも話せて楽しかったし。」と笑って答えた。

「ありがとう。藍ちゃん。」雪奏ちゃんは何か少し考えて

「やっぱり…叔父さん達の事は許せない?…颯斗は内科医じゃあないからはっきりと言ってくれなかったけど『ストレスから解放した方が原因を駆逐出来るからよっぽど良い』とは言っていたけど。」……その話しか。



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