彼の優しさ
両親との協議で一旦距離を置いて費用とか出して貰う代わりに家の掃除や家事を二人がいない時間に行う(費用はバイト代になる)と言うことになった。
退寮を済ませて、バイト(雪奏姉さんの会社)での最初の日。
本社、と言っていたけど、ドーンとそびえ立つビルにびっくりした。(テレビとかで見たこと有るけど)これのトップが冬哉伯父さん(会長)で次が雪奏姉さん。(社長)
なんか、雪奏姉さんに意地張っていたのがバカみたいに思えた。
よし、頑張ろ!と気合いを入れた。
一日頑張って見て、疲れた、と言うのが正しい。
外国語がいくつも飛び交ってびっくりした。
少しでも早く馴染んで仕事をこなそう、と思った。
2月
卒業も近付いて、もうほとんど自由登校になったけどわたしは学校に顔を出していた。
理由はバレンタインだから。…西原先生だけに渡したいけど、それもちょっと、と思って大量生産ができるクッキーにした。