彼の優しさ
旅立ち

side 西原 祐


ー翌日ー

俺は朝飯を食べながら朝のニュースを見ていた。

「おはよう、お兄ちゃん」

「おはよう」そう妹に返して焼き鮭を食べる。

「ねえ、本命チョコの味はどうだったの?お兄ちゃん、甘いもの苦手だしちょっと気になるんだけど」……ッ!!

「ゴホッゴホッ…ゴホ…」急に何言ってるんだコイツ。…取り合えず咳が出なくなるまで待って

「ったく。何言ってるんだ?麻美。それに関してはノーコメントだ。」そろそろ飯を食べ終えなきゃ遅刻の可能性が出てきたから食器をキッチンまで運んで洗面台に直行して、歯を磨き始めた。

麻美に色々と質問されると結城の事を思い出すからとっとと家を出た。

……仕事帰りにちょっとあそこに行ってみるか。頭金貯まってきたし。

< 88 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop