☆運命とキセキ☆
プロローグ

今から8年前…。

当時私は中3で、
修学旅行で東京に来ていた。

「はーい、こっからしばらく
自由行動にします。

今、1時半だから
2時間後、また
この場所に集合してください」

先生の声掛けで、
一斉に散った生徒達。

知らない場所に来てるせいか
ワクワクが止まらない私。

「優羽(ゆう)、
あのお店入ってみようよ!」

そう言って私の腕を引っ張るのは、
親友の衣純(いずみ)。

仲が良いんだか悪いんだか
よく衝突するけど、
なんだかんだ助けてくれる良いヤツ。

「えー、ウチ
あっちの店行きたい気分だったのに…」

ブーブー言いながらも
衣純に付き合う私は、
自分で言うのもなんだけど、
結構良いヤツだと思う。 笑

「なーに買おうかなぁ〜?
あ、優羽これ持ってて。
あと、これとこれとこれと…」

って、どんだけ持たせる気ですか。笑

気分は完全に、
デートに付き合わされてる彼氏…。

嫌だって言えないのは、
自分の性格のせい。

「カゴ持ちなよ、
ウチだって見たいの
あるんだけど 苦笑」

「お前は別にいいじゃん、
どうせ自分か家族にしか
買わないんだからさ」

地味に酷い言い方をする、
そんな親友なんです 笑

慣れましたよ、もう。笑

そんな時に興味を惹かれた
可愛い雑貨たち。

「あ、ゴメン衣純。
ウチ、あっち見たいから
ちょっと行くね。
あとこれ、自分のなんだから
自分で持ちな」

そう言って衣純と分かれた。

単独行動が好きな私、
友達はもちろん大事なんだけど、
1人になりたい気分だったから
ちょっと離れた。

友達と一緒にいると
その子に合わせなきゃいけないから
正直、めんどくさくて。苦笑
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