☆運命とキセキ☆
買い物を終えた私は
それだけで気持ちが弾んで、
集合時間が間もなくだということも
すっかり忘れていた。
あれ?さっきここに
衣純居たはずなんだけどな…。
焦って携帯を取り出すが
何故か電波は圏外。
どうしよう…。
迷子になった
子供みたいな気分になって
泣きそうになった時、
後ろから声をかけられた。
振り返るとそこにたっていたのは
一人の男性。
「どうしたの?迷子?」
見るからに優しそうな人。
けど人見知りもあって、
上手く話せない私。
「はい…」
そう言うのが精一杯だった。