あまのじゃくな私が恋をした
この恋は難攻不落
おかしい⁈
私の予定では、早くて翌日遅くても2、3日中に連絡が来るはずだったのに…
あの男の考えが読めない。
診療が終わり、医院を出ると真っ先にスマホの画面を確認するようになって1週間。
大也からの連絡がない。
美雨から翌日には
『近々、お兄ちゃんから連絡あるかもよ』とハートマーク付きで連絡があった。
それなのに…
私は、思い通りに事が運ばなくてイラついていた。
「えみり…」
私を呼ぶ声に振り向けば
「大也さん⁈」
海で見せた爽やかな笑顔を浮かべて立っている男。
その男の容姿に同僚達が色めき立っている。
そりゃ、見た目があれだけかっこいいとくれば嫌でも目につく。
その男が、笑顔を振りまいているのだから、自分に向けた笑顔でなくてもドキドキするのが普通の反応だと思う。
表の顔だとわかっているけど実際、私だってあの笑顔にキュンと鳴っている。
だけど、悔しいから
「どうしているんですか?」
なんて冷たく可愛気のない言葉を突きつけた。
「逢いたかったから‥じゃダメか⁈」
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頬が染まる…
まるで愛しい人を見るような目で見つめられると勘違いしそう…