あまのじゃくな私が恋をした
小馬鹿にした眼差しで見つめてくる。
大也、こんな私にするのはあなただけなのに…どうすれば、あなた好みの大人の女になれるのだろう⁇
「意気込みだけは認めてやる。だが、まだまだだ…早く俺好みの大人の女になれ…そしたら、抱いてやる」
ハァ?
上から目線ですか⁈
それより今、とんでもないことさらっと言わなかった⁈
「……今、なんて言ったの⁇」
「…………」
黙り込む男の顔を覗き込むとごまかすように顔を背け手を引いて歩き出した。
聞き間違いじゃないよね⁈
『俺好みの女になったら抱いてやる』って言ってたよね。
大也の言葉が何度も頭の中をぐるぐると回っている。
キスの余韻が残っているせいか想像が膨らみ頬が緩んでしまう。
そんな私を尻目に暴言を吐く男。
「ガキが…色気づいてんなよ」
思わず唇が尖っていじけモード全開で歩みを止まる。
大也が振り向き私の顔を見て苦笑する。
「まったく…そんな顔すんな。いい女が台無しだ」
いい女って……
自慢じゃないけどそんな言葉言われなれてる。だけど、好きな人からそんなこと言われると逆上せてしまう。
ジーと逆上せた目で男を見つめた。