あまのじゃくな私が恋をした
私もつられて……
カチンとグラスを合わせ同時に
「『お疲れ…』さま」
一口、二口と飲んでも…なんとも言えない気まずい雰囲気に口を閉ざしていた。
「………」
「………」
「……お前、真斗と美雨の関係聞き出したのか?」
「…バッチリ。教えてほしい?」
意地悪く見つめると頭を小突かれ
「その為にお前にまかせたんだぞ」
「どうしようかなぁ⁈」
顎を両手でついて焦らすつもりで微笑む。
「…チッ、ご褒美になにがほしい?」
ふふふ…
何がいいかな?
「それじゃ、休みの日にデートしてくれる⁈」
「そんなことでいいのか⁈」
ダメもとで勇気を出して行ってみたのにそんなこと⁈
私にしたら一大事よ。
「いいの…大也と一緒に過ごしたいの」
「………」
「だめ?」
「………話の内容によるな」
やっぱり、簡単には頷かない。
頬を膨らませ睨んでやる。
その両頬をぶちゅーと大也の指が摘んだまま上下に2〜3回揺らす。
「さっさと言え…」
その手を払いのけ痛い頬を摩り、痛さをアピールする。
「もう、痛いな…」
「手加減したぞ。早く教えないと次はアザが残るかもな⁈」