あまのじゃくな私が恋をした
「お前、後で覚えておけよ」
「何が⁇」
「俺を落とすっていいながら、他の男に色目使いやがって…」
⁈
意味がわかりません。
でも…それって……
「普通のお客と店主の会話でしょう。だいたい、店長に色目使ってないし…やきもち妬かないでよ」
言葉にして確かめてみた。
「…ハァ?やきもち⁈…どこから都合のいい解釈になったんだ⁈ガキのくせに一丁前に色気づいてんなって言ってるんだ」
全部ですけど…
ムキになり否定する男が少しかわいいと思ってしまう。
「ふふふふふ…」
「お前、大丈夫か⁈」
「…勘違いだったんだ⁈」
頬を緩ませ男を見つめた。
「俺はやきもちなんて妬かない」
あっ、そ…。
「はいはい…私の勘違いでいいよ」
「いいよってなんだ⁈勘違いだ」
もう…そんなに否定しなくてもいいのに……
どうせ、私はガキだし女としてみてくれてないんでしょう⁈
わかってるもん。
でも…デートのために美雨情報教えないと。
「美雨との話していい?」
「あぁ…」
(友達を売るようなまねしてごめん。
でも、都合の悪いことは言わないから許して…美雨。)
心の中で謝った。