あまのじゃくな私が恋をした
普通に食べている大也に、なぜか私のほうが照れてしまう。
「なに、照れてる」
「照れてないし‥次、獅子唐あげようか⁈‥…はい…」
照れてることをごまかす為に慌てて大也のお皿にのせた。
「……おい…獅子唐は嫌いだ」
「えっ…大人なのに……好き嫌いするんだ⁈」
もしかして形成逆転⁈
思わず頬が緩む。
「生意気な…お前は食べれるのか?」
「…当たり前じゃない」
パクッと大也のお皿から獅子唐を摘み口の中へ…
「……(苦…)」
「くっ…ぁはははは……」
「笑わないでよ。ちゃんと食べれるんだから…たまたま、苦味が強かっただけだもの」
「あはは…わかった、わかった。そう言うことにしておいてやるよ」
「本当なんだから…」
「……拗ねるなよ」
頬を膨らませ拗ねている私の頬を優しく摘む男。
「拗ねてないし…」
「くっ…本当にお前は面白いな。そういうのなんていうか知ってるか⁈」
「……ひねくれ者⁈」
「ひねくれ者…可愛く言えばあまのじゃくだな」
「嬉しくない」
プイと顔を背けた。
「……褒めてるんだけとな」
どこが⁈
褒められてる感じしませんけど……
わけわかんない。