あまのじゃくな私が恋をした
バーベキューコンロを囲んで、ビール片手にお肉を食べている人やピクニックテーブルでくつろいでいる人…
美雨は、悠ちゃんさんの横に行ってしまった。
そんな美雨をジッと見ている男
ふーん…あの人が真斗か。
なぜか、ホッとしている自分がいる。
「大也さん…私、なにかお手伝いします」
「あっ、ありがとう。俺、君に名前言った⁇」
「……さっき、悠ちゃんさんが名前読んでたので…」
首を傾げて見つめる。
これで、この男も……
「…そうだった。それじゃ、焼きそば作るの手伝ってよ。これお願い」
ちょっと待ってよ。
普通、ここで(君の名前は⁇)って聞いてくるもんでしょう⁈
「…はい…野菜切りますね」
手渡された野菜の中からキャベツを取り、切りながらいつもと違う展開に戸惑っていた。
ビキニ姿の私に何も感じないわけ⁈
この人、女に興味ないの⁇
ザクザクとキャベツを切り終えると胸まである髪を片耳にかけてテーブルに手をつき胸を強調して大也に可愛く声をかけた。
「大也さん…次はなにしましょうか⁈」
これで靡かない男いないわよね。
「…じゃあ、そこの野菜全部切ってよ」
少しも動じない。