あまのじゃくな私が恋をした
だから…この場を適当に切り抜けて早々に抜け出そう…
「ふふふ…勝手に消えたら先輩に怒られちゃいます」
誘いの返事をにごして立ち上がった。
「きみ…どこ行くの?」
きみ…?
口説いてる相手の名前も知らないの⁈
名前ぐらい覚えるのがマナーじゃない⁈
私もこいつの名前知らないし、どうでもいいけど…
とりあえず笑顔で
「お化粧直してきます」
「……うん、わかったよ。後でね」
何を勘違いしてるのか⁇
トイレで時間潰して、帰るかな…
ボックス席を出て化粧室に入ると鍵を閉める前に、突然入ってきた男。
えっ…
驚く私の唇をあっという間に奪う男は、会いたかった男だった。
どうしているの⁇
そんな考えも一瞬で消え去り、大也の乱暴なキスに翻弄される。
「……あっ、んっ、ん…あっ…ふっ」
肩を叩いてもやめない。
しだいに大也の手のひらがお尻を弄り、私を持ち上げ洗面台の上におろすと膝を割って大也の体が密着してくる。
フレアスカートの中に手を入れ、内腿を撫でる仕草にゾクッとして体が震える。
しだいに荒々しいキスは甘くなり、何度も角度を変え啄みチュッ、チュッと音を立て室内に響く。