あまのじゃくな私が恋をした
切れた唇をいたわるように…
優しく触れては離れていくキスを繰り返し‥髪を撫でる仕草に焦ったくなる。
押さえつけられた手は、指を絡めぎゅっと握られる。
まるで愛されていると勘違いしそうで、心にブレーキをかけた。
これも勝負なのよ…
そう思うと自ら男の唇を追いかけ、キスをする。
あなたが教えてくれた大人のキスをするために、私は男の口の中へ舌を差し込む。
一瞬、驚く男
だけど…笑みを浮かべた男は舌を絡めとり濃厚なキスへと変わっていった。
どんどん深くなっていくキスにお互い夢中になって、時折漏れるお互いの声に欲情が湧いてくる。
膝を立て大也の足に内腿を擦り合わせると、ピクッと反応する男の体。
だけど…余裕がある男は化粧室での行為をそのまま再現しだす。
繋いでいた手を離し、膝から滑るようにスカートの中に入れてきて行ったり来たりと腿を撫でる手の動きに…脳内がふわっと飛ぶ。
「……やっ……んっ…」
顎が仰け反り、離れた唇が首筋を這いデコルテに何度もチクッとはしる痛みに口を手のひらで押さえて声を殺す。
「声を我慢するな…お前のかわいい声を聞かせろ」
そう言うと私の声を引き出そうと熱いくちづけがいたるところに落ちてくる。