あまのじゃくな私が恋をした


乱れていく服……

だけど、あなた好みの大人の女にはまだなれてないのね。

私を抱こうとしないんだもの。

キスだけで私を快楽へ落としていく男に叶わない。

もう…無理。

心も体も苦しくて叫んでいた。

「だいや…もう、許して…」

「……」

優しく触れるキス

「俺以外の男を見ないと約束しろ…」

あなたしか見えないのに…

頷く私…

「この肌に触れるのは俺だけだ」

………

「この唇も…感じてる声も俺だけのものだ……」

めちゃくちゃな独占欲にきゅんとするなんて私はおかしいのだろうか⁈

まるで愛してると言われているようで嬉しいと思うなんて…

頷く代わりに大也の首筋に触れるだけのキスを落とした。

「くっ、ククク…えみり……お前の印をちゃんと残せよ」

…………⁈

ほらっと首筋を差し出す男の首にチクッと痕を残した。

満足気に微笑む男は、私を抱きしめ横になる。

ねぇ、大也…

これも、駆け引きなの⁈

勝敗の行方なんて…最初から決まってた
ことぐらいわかってるんでしょう⁈

勝てない勝負なんてもうやめる。

そう言ったらあなたはなんて思うかしら⁇

やっぱりガキには恋の駆け引きは無理だったって言うのかしら⁈
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