あまのじゃくな私が恋をした

私は素直に認められない感情に理由をつけないと行動ができないから…

だから…

最初からわかっていたもの

あなたを好きだと実感した瞬間から…私はあなたにどう足掻いたって結局は勝てなかった。

決着はついていた。

寝ているあなたに今なら…言える。

「好きよ‥大也」

「……」

ぎゅっと抱きしめる力

「……起きてたの⁈」

「なぁ‥……えみり」

「なぁに…?」

「俺は……お前に一目惚れだったんだ」

「……うそ」

「うそなものか…お前の気を引きたくて
勝負を仕掛けた。妹の友達だとわかっていながら俺はお前の水着姿に目を奪われていたんだ」

私もあなたも一緒だったのね。

「ふふふ…私もあなたに一目惚れだったの。だから…引き分けよね。あっ…でも
大也の方が先だから…私の勝ちになるかしら⁈」

苦々しい表情を浮かべる大也が耳元で甘く囁いた。

「愛してる…えみり」

ボッと頬が熱くなる。
大也は、勝ち誇ったように笑みを浮かべていた。

やっぱり大也には勝てない。

私達はこうなる運命だったんだ。

今ならもう一度言える……

「私もあなたを愛してる」

大也の唇がこめかみに触れた…
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