あまのじゃくな私が恋をした

美雨になぜか嫉妬するのはなぜ⁈
私、さっきから変かも…
まさか…私が一目惚れ⁈

だから、こんなにドキドキするしイライラするの⁈

「実は、俺たち結婚するんだ」

突然の悠ちゃんさんの報告に一斉に歓声が上がる。

友達の結婚報告に先ほどとは違う笑顔の男は心から喜んでいる。

この人、こんな表情もするんだ…
いいな…私にもその笑顔を見せてよ。

大也の横顔を見つめていた。
その顔が、曇る。
それに気づいたのは私と…悠ちゃんさん

視線の先は、真斗に手を掴まれどこかへ行こうとする2人の後ろ姿。

「大也…シスコンもほどほどにしないと美雨に嫌われるぞ」

「うるさい。いったい真斗と美雨はどんな関係なんだ⁇」

悠ちゃんさんに詰め寄る男は慌てふためいている。

「……どんな関係⁈…なのかな⁇」

とぼけて私に視線を送ってくる。
やだ…私に振らないで……

「君は知ってるの⁈」

君は…ですか⁈
私の名前なんて興味ないのね。

「……知りません」

教えてあげない。
美雨達が戻ってくるまでハラハラしていればいいわ…

今頃、あの2人が何をしているのかなんて誰だって想像がつくんだから……
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