あまのじゃくな私が恋をした

その瞳が、急に閉じた。

そんな簡単に目を閉じるなよ。

俺をもっと楽しませてくれ…お前になら
翻弄されても構わない。

キスをギリギリの距離で寸止めして彼女の反応を確かめた。

なかなか、触れない唇に薄めを開けて様子を伺う彼女。

「期待した⁈」

俺の言葉に何度も瞬きをしている。

「さっきからいろいろアピールしてきてたけど、俺、ガキには興味ないから…諦めろ」

そう言えば、
ひねくれ者のお前なら…

きっと…

「なんですって…私のどこがガキなのよ。だいたい、あんたなんかにアピールしてないし…ふん」

そう言うと思ってたよ。

それなら…

「…お前、おもしろいな。そういうの嫌いじゃないぜ」

「はぁっ、全然おもしろくないわよ」

プクッと頬が膨れムキになる彼女は俺の予想通りの反応で、思わず笑みがこぼれる。

だから…
「大人になったら、相手してやるよ」

「これで引きさがると思ったら大間違いなんだから…絶対、大也さんを落としてみせる」

フッ…
俺の思惑通りに言葉を吐いた。

俺の期待を裏切らない。

「そっちが、私にメロメロになるんだから…」

‥あははは……

もう…俺はお前にメロメロだよ。
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