あまのじゃくな私が恋をした

とりあえず、説明して貰おうか?

それなのに視線をそらす美雨。

おい…
その態度はなんだ⁇

説明できない関係なのか⁈

そこへすかさずえみりが…

「美雨、後で説明あるよね」

と言い俺を見て

『私にまかせて』

と口を動かした。

ふと、美雨を見ると真斗が美雨に近寄り何か囁いている。

2人の関係も気になるが…

まかせてと言いながらもお前と俺の連絡をとる方法がないって気づいてるか?

お前なら…きっと美雨から聞きだすはずだ。

「ちゃんと聞き出せたら‥ご褒美やるぜ」

と耳打ちする。

ご褒美と言う言葉に赤面する彼女が何を想像しているのか見当がつく。

だから…ワザと耳元でチュッと音を立てた。

さらに顔を赤らめたまま俺を見つめる瞳に引き込まれる。

今、俺だけを見ている
俺だけを……

早く、他の男なんて見えなくなるまでその瞳を独占したい。

必ず、お前は俺の連絡先を美雨から聞き出して連絡してくると思っていたのに、
まさか…美雨を使って俺からお前に連絡させようとするなんてな…

予想外で笑みがこぼれる。

どれだけ、お前は俺を楽しませてくれるんだ。

さて…
どうしようか⁈…
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