あまのじゃくな私が恋をした
頬だけじゃなく、胸元までほんのりピンク色に染まっているえみりの体。
俺が残した赤い痕は残っているのか?
痕を探せば薄っすらと浮かび上がる痕。
こんな場所じゃ、男除けにならないか⁈
だから、目につく首筋に痕を残す。
紅葉する頬と乱暴なキスで、はみ出た口紅が色っぽい。
もっと、触れていたいが…こんな場所で閉じこもっているわけにもいかなず、乱れた化粧を直すように促してドアの前で待っていた。
すると、えみりに言い寄っていた男がうろついている。
チッ…
ノックしてきたのはこいつか⁈
俺をジロジロと見てドアの向こうを伺っている。
やっとドアを開け出てきたえみりは可愛気のないことを言って俺の横を通り過ぎて行くから…戸惑った。
つい、数分前のお前はどこへ行ったんだよ。
チッ…好きになった方が負けか……
さっきの男がえみりを追いかけて行く姿
が目に入り、とっさに
「悪いけど…こいつ俺のなんで君は違う子さがしてくれる⁈」
俺らしくないことを言っていた。
完全に俺の負けだ。
俺をこんなに嫉妬させ…
俺をこんなに……振り回す
お前はどこまて俺を……堕とすんだ。
なぁ、えみり……早く、俺のものになれよ。