あまのじゃくな私が恋をした

「……感謝している。お前は、大丈夫なのか⁈えみりから聞いたが…お前が真斗をずっと好きだったなんて…あいつ、結婚するのにお前はどうするんだ?」

自分が聞いても正直に話さないだろうと考えた大也が美雨にカマをかけている。

一緒にいる時間が増えて少しは、大也の
考えていることがわかるようになった。

そんな些細なことだけど、好きな人の気持ちが読み取れることが嬉しいと感じて頬が緩んでしまう。

そんな私の頬を見て、大也も笑う。

そんなことが幸せだと感じていると電話の向こうで

『誰が結婚するって⁈』

「真斗⁈なんでお前がいるんだ?」

真斗さん⁈

『それより、俺は誰と結婚するんだ⁈』

どう言うこと⁇
電話の向こうの真斗さんが怒っている。

「はっ、そんなの知るかよ。でも、お前は近々結婚するだろうって悠が言ってたから…てっきり。違うのか?」

そう…
悠ちゃんさんの意味深なセリフが私達を悩ませていた。

『俺が結婚したいと思う女は1人だけだ。何年も思い続けてるのにこうして抱いても俺には振り向かない女だがな』

大也と私は顔を合わせ、微笑んだ…
その人って……美雨だ

「おい、それは……いや、やめとくか。俺が口だすことじゃない」
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