あまのじゃくな私が恋をした
頬が熱くなり、放心している私の左手をとり薬指に光り輝くリングが……
指輪と大也の顔を交互に見つめる私を笑顔で見ている。
したり顔の大也にやられぱなし
だから私は、
『ちゃんとプロポーズして』
とつぶやく。
すると入り口でかたまるみんなに聞こえる声で
「えみり…俺と結婚してくれないか…」
大也らしからぬプロポーズに
「俺と結婚しろの間違いでしょう」
とつっこんだ。
「……だなぁ」
なんて笑う大也。
私もおかしくて笑ってしまう。
こんなプロポーズも
私達らしくて…
幸せになろうねと心でつぶやいた。