3つの視線、1つの物語
震える足を動かして扉の方を見る
「…ノア…?」
扉の前にはレディナを連れたノアがいた
あぁ、本当にノアが来てくれた
ノアを確認すると
コンフィーヌの脇を抜けて駆け出す
そして、勢いよくノアの胸に飛び込んだ
「の…ノアぁ…っ…うっ…怖かっ…」
優しくて暖かい場所…
ココなら安心できる
「大丈夫ですよ…もう、怖くありません」
「…ん」
ノアの言葉を聞いて落ち着く私
もう、震えも治まった
「もう一度聞きます…何をしてるんです?コンフィーヌ様?」
私が落ち着くと、ノアはコンフィーヌに向き直って静かに問い掛けた
「おまえには…関係のないことだ」
そう言って、ノアの問いに答えぬままコンフィーヌは私の部屋を出て行った