3つの視線、1つの物語

「…いや、本当になんなんだ?」


出て行ってコンフィーヌを見送って、ノアは困惑していた

そして、ギュッと抱き着く私にも戸惑ってる様子


「あの…姫様…コンフィーヌ様はもう居ませんよ?」


うん、知ってる
本当はもう少しくっ付いていたいけど、ノアが困ってるみたいだし離れる

そして、ノアの疑問に答えてあげる


「コンフィーヌは…王位が欲しいの」


だから、私の気を引こうとした
まぁ、全てが裏目に出てるんだけどね


「王位が欲しいのに…なんで姫様を…その…襲うようなことを?」

「私と…結婚すれば…王位に付けるから」

「あぁ…そうですか」


ノアは何かを納得した様子


「だから、俺、コンフィーヌ様に虐められてるんですね?姫様の周りをチョロチョロと煩いから」


凄い扱いされてるなって思ってたけど…
そっか、いじめられてたんだ…

私のせいで、ごめんなさい…


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