3つの視線、1つの物語

そして、私はノアに全てを話した
男性恐怖症になった経緯も全て

すると、ノアが呆れた様子で言った


「噛ませ犬を使わなきゃ、いい男アピール出来ないなんて可哀想な人ですね。ついでに、20も歳下の女の子をモノにしようとするなんて…」


ん?
今、何て?


「え?20?」

「あれ?知りませんでした?コンフィーヌ様って37歳ですよ?」


初耳だった
若作りしてるのは知ってたけど…

コンフィーヌ…怖い…


「まぁ、焦ったんでしょうね?姫様の近くに自分の手駒じゃない"若い男"が来たから。まったく、とんでもない人だったんですねコンフィーヌ様は」


焦った結果…夜這いという暴挙に出たのか
思い出してゾクッとした

話終えるとノアが立ち上がった


「ノア?…戻るの?」

「えぇ、流石に…夜中に姫様の部屋に居たら王様に怒られます」


うん、そうだよね…
本当はダメなんだよね…

でも…怖い


< 125 / 324 >

この作品をシェア

pagetop