3つの視線、1つの物語
「姫様、そこの猫…お名前はなんて言うんですか?」
え?私の名前?
「…レディナ。レディ・ナイト」
小さな声でメルンが答える
「レディ・ナイト。夜の女の子?え、なんか…ずいぶんと妖艶な…」
Night=夜
違う!そっちじゃない!
やっぱりこの男も他の男共と一緒なのね!
「Nightじゃない。knight…女の子騎士…だもん」
「あぁ、それは失礼しました。女の子騎士。うん、良い名前ですね。この猫は、姫様の小さな騎士だったんですね」
メルンが訂正してくれたお陰で"夜の女の子"にならなくて済んだ…危ない、危ない