3つの視線、1つの物語

庭が見える窓を張り付き見入る

すると、お父様の乗る馬車が帰って来るのが見えた
すぐに立ち上がる


「レディナ、お父様が帰ってきたわ。行こう」


レディナを引き連れて、玄関エントランスへ向かう

姫らしく大人しく歩かなきゃいけない廊下を、早歩きで歩く

そして、たどり着いた玄関エントランス
そこではコンフィーヌがお父様と話していた

コンフィーヌはお父様にノアの事を報告していた

早く弁解しなきゃ
ノアを助けなきゃ


「お、お父様っ!」

「おぉ、メルンただいま!」


私の声にすぐに反応してくれたお父様
そんなお父様に訴える


「ノアは…何もしてないわ!本当よ、お父様!」


コンフィーヌの言うことを間に受けないで!


「あぁ、あの男はそんな事をするヤツでは無い」

「え?」


あ、あれ?うそ…
あっさり信じてくれた…


「お、王?!何を根拠に?!」


でも、コンフィーヌはお父様の言葉に納得いかない様子

どーやら…コンフィーヌの思い通りにはならないみたいだ

よかったー…



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