3つの視線、1つの物語
探していた
"私を見てくれる人"
やっと現れた
"私を見てくれる人"
でも…
「ノアじゃ…ボディーガードじゃ…駄目だよ」
現実は残酷だ
私が恋をしていい相手は限られている
私が選んでいいのは他国の王子
もしくはコンフィーヌのような同国の貴族…
ノアは…他国の貴族…
「私が…いくら想っても駄目なんだ…」
ポツリと出た本音
私はノアに抱いてはいけない想いを抱いていた
「私に…ノアを好きになる権利は…ないんだ」
分かってた
だから、気付かないフリをしてた
「好き…なのに…駄目なんだ…」
でも、残酷な現実を前に想いが溢れる
もう、誤魔化せない
ノアが好き
ノアに愛されたい
でも…それは絶対に許されない
苦しくて辛い…
私は自分を抱き締めしばらく泣き続けた