3つの視線、1つの物語
舞踏会
「はぁ…嫌だな…出たくないな…行きたくないな…風邪を引きたい」
私の部屋
私はベッドの上に転がり呟く
「仕方がないですよ。ここの国が開催する舞踏会ですから、この国の姫様が出なくては格好がつきません」
私の呟きに、風邪を完治させたノアが言う
ノアの言葉から分かるように、3週間後に舞踏会が開催される
しかも…うちの国で…
だから、私は強制参加だ
「でも…舞踏会だよ?!男の人いっぱいだよ?!」
何が楽しくて男だらけの所に飛び込んで行かなきゃいけないの?!
「それどころか、ダンスのお誘い、求婚なんかもありそうですよね」
「ぜーったいヤダー!!」
ノアの言葉に、行きたくない気持ちが更にアップする
「ってゆうか、姫様ってダンス踊れるんですか?」
ノアの指摘に動きを止める
「…………たぶん」
私、踊れ…たっけ?
ここ最近、男性恐怖症のせいで練習して無かったしな…
ヤバい…かも