3つの視線、1つの物語

最初はノアとの距離が近過ぎて、緊張気味だったけど…すぐに慣れた

私の様子をちゃんと見てくれるノアだから、大丈夫


「右に一歩、後ろに二歩…そうです」


あやふやだったダンスは、徐々に上手く出来るようになる

自信がないパートの時、間違ったステップを踏んだ時だけノアが的確に指摘してリードしてくれる


あぁ、凄く楽しい



「ノア…上手だね?」


音楽に合わせて踊りながらノアを褒める
すると、ノアが苦笑いする


「まぁ…練習しましたしね」


…嫌になるほど練習したのかな?


「それにしても…やっぱりダンスって近いね?」


曲の流れによって…
今、ノアとの距離はほぼゼロ

近距離で見つめ合ってる状態


「まぁ…ダンスですからねー」


踊ってみて思った
やっぱり舞踏会ムリな気がする




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