3つの視線、1つの物語
そして…
舞踏会当日
「どうしても…無理なの?」
「まぁ…所詮ボディーガードですし」
ノアと踊って確信した
舞踏会無理
一人じゃ無理
ノアが一緒にいないと怖い
今回は王族しか入れない舞踏会
だから、王族じゃないノアは入れない
でも…
コンフィーヌはお父様の側近だから入れる
色々会場のセッティングとか任されてるからね
「失礼します、姫様。そろそろ参りましょう」
コンフィーヌが私を呼びに来た
会場までエスコートするらしい
コンフィーヌに差し出される右手
それを一瞥して、ノアに助けを求める
「ノアぁ…」
「行ってください?きっと王様もお待ちですよ」
やっぱり…ダメか…
「……うん」
我慢するしかない
そう覚悟を決めてコンフィーヌの後に続いて部屋を出た