3つの視線、1つの物語
色々起こって固まる私に、ノアが手を差し出してきた
「一曲…お願いできますか?」
ちゃんと正装してるノア
その姿はまるで王子様
その差し出された手に、自分の手を重ねる…
「はい、喜んで」
笑顔で答える
ノアとだったら踊れる
胸をドキドキさせながら、ノアに導かれダンスの輪に入っていく
「ちゃんと覚えてますか?」
笑いながらノアが聞いてきた
ダンスステップのこと?
もちろん、覚えてる
でも…
「間違えたら、ノアがフォローしてくれるでしょ?」
「えぇ、もちろんです」
その答えに、嬉しくなり笑みがこぼれる
ノアだから安心して踊れる
安心して体を委ねることが出来る
そして、ゆっくりダンスのステップを踏み始めた