3つの視線、1つの物語
溢れる
朝からメイドに怒られる
「あぅ…ごめんなさい」
「今度からは注意してくださいね」
「はい、気をつけます…」
もう、今日は厄日だ
夢は最悪だし
メイドに怒られるし
シュンとしてるとレディナが足に擦り寄ってきた
心配してくれてるの?
「大丈夫だよ、レディナ」
レディナを撫でてあげると嬉しそうの喉を鳴らした
すると、扉がノックされた
「おはようございます。姫様、朝食の準備が整いましたので食堂へ…って、どうされました?元気がありませんね」
ノアだった
しかも、瞬時に私の顔色も察してくれる
「怒られたの…ドレスのまま寝ちゃって…」
まー…それよりも、夢の中ですらノアと結ばれない現実に落ち込んでるけどね
「あー…昨日はお疲れでしたもんね」
そう言いながら、私を食堂まで誘導してくれる
「ノアは疲れてないの?」
「俺は、そこそこ体力あるんで大丈夫ですよ」
そーだよね、いつだったか見た胸元にはしっかり筋肉付いてたもんね